〇暮らすこと
日本における冬至の過ごし方のご紹介
「ん」のつくものを食べて「運」を呼び込む
冬至には、運気が上がる「ん」がつく食べ物を食べる
という風習が日本各地にあります
この「ん」のつく食材を食べるのは「運盛り」と言って
「運」をさらに上昇させようと縁起を担いでいたのです
特に「ん=運」が二つ重なる食材は
運気が2倍になって縁起がよいとされています
「ん」が2回つく食材7種類
なんきん(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、ぎんなん
きんかん、かんてん、うんどん(うどん)を指して
「冬至の七種」と呼ぶこともあります
また冬至に、かぼちゃを食べることで有名で
かぼちゃを食べると、風邪をひかないと伝えられています
なぜ、かぼちゃかご存知ですか?
かぼちゃの原産地は中南米の暑い国の野菜で
カットさえしなければ風通しのいい涼しい場所で
2~3カ月保存することが可能です
これは冷凍技術がなかった時代
かぼちゃは比較的長い期間保存が可能な食材でした
加えてビタミンやミネラル、カルシウム、食物繊維など
栄養をバランスよくとれるので風邪を予防できるとされてきました
冬至の日に食べる粥「冬至粥」で、一般的に小豆粥のことを指します
お祝いの日に赤飯を炊くように
昔から小豆の赤は邪気を祓うと言われているので
冬至粥で邪気を祓い翌日からの運気を呼び込む縁起物とされてきました
また、お粥の材料となる小豆は栄養価が高く
疲労回復、肩こりなどに効果があり、解毒作用もあります
寒さでエネルギーを奪われて体力が落ちてしまいがちなこの時期に
エネルギー補給となることでしょう
そして冬至の風習は、ゆずを浮かべたゆず湯
この風習は江戸時代から始まったものです。
香りの強いユズを浮かべ厄除けのための
禊(みそぎ)として入るようになったという説と
「ゆず」と「冬至」を
「融通(ゆうずう)」と「湯治」にかけているという説もあります
ユズの皮には、代謝を円滑にして疲労回復効果のあるクエン酸や
ビタミンCが豊富に含まれていて
ゆず湯には血行促進や冷え性改善の効果があるとされ
その効能は科学的にも証明されているそうです
ゆず湯につかることで、「ひびやあかぎれなどの冬特有の肌荒れを防ぐ」
「冬至の日に柚子湯に入ると風邪をひかない」と言われています
香りもよいので、ゆっくりリフレッシュされてみてはいかがでしょうか