2019.07.19
「動線」という言葉を耳にされる機会があると思います。
これは、建物の中などで人が移動するときにたどるルートを線で示したものを指します。
日常生活でたどるルートを「生活動線」
家事をするときにたどるルートを「家事動線」といいます。
これらの動線が長かったり複雑になっていたりすると
暮らしの中で大きなストレスになります。
例えば、洗濯の一連の作業が次のようなルートをたどるケース。
洗濯カゴを脱衣所から屋外の洗濯機へ運び
洗濯した物を2階のベランダに干し
取り込んだ洗濯物を1階のリビングで畳み
畳んだ洗濯物を2階の寝室やクローゼットに運ぶ。
やや極端な事例ではありますが
実際こうした無駄の多い動きをしている方は少なくありません。
複雑な動線をたどっていても
それが日常的になると特に違和感を覚えなくなります。
でも、それが無駄に時間と体力を消耗し
気付かぬうちにストレスとして蓄積されていくことがあるのです。
動線を根本的に変えるには、間取りの見直しが必要ですが
工夫次第で改善できる場合もあります。
例えば、テーブルやソファといった家具が
日常の動線を妨げているかもしれません。
位置や向きを変えることで歩く距離が短縮され
無駄な動きを減らせることもあります。
物の収納場所も動線に大きく影響します。
これを見直すこともポイントです。
キッチン内でも、調理器具の場所をちょっと変えるだけで
作業効率が大幅にアップするケースがあります。
まずは、生活・家事動線がどうなっているか
チェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。