2019.05.31
部屋の広さを確認する場合
そこで示される面積は、畳の枚数で表されるのが一般的です。
ところが、事前に広さを確認したはずなのに
いざ引越してみると「狭く感じる」といったケースがあります。
これは、畳のサイズが地域によって異なることに原因。
畳のサイズは、大きく四種類に分けられるのです。
おもに関西地方で使われている京間・本間・関西間(191cm×95.5cm)
東海地方などで使用されている中京間・三六間(182cm×91cm)
関東地方を中心に全国的に普及している江戸間・関東間・五八間(176cm×88cm)
多くの集合住宅で使用される団地間・五六間(170cm×85cm)です。
これら以外にも、山陰地方の六一間(185cm×92.5cm)や
九州の一部地域で使われる六二間(188cm×94cm)といったものがあります。
数字からもわかるとおり、京間が最も広く
全国的に使われている江戸間や団地間は狭くなります。
そのため、たとえば関西地方の一軒家から関東地方にある物件に引越すと
同じ畳数でもかなり狭く感じることになるわけです。
サイズが地域で違う理由には諸説ありますが、有力な説として次のようなものがあります。
元々関西では畳の大きさを基準に家が建てられていました。
これに対し、関東では建てられた家の柱と柱の間を一間として畳を作っていました。
そのため、関東では寸法が小さくなりました。
その後、これらの影響を受けて他の寸法も生まれたということです。
改めて、建築の奥深さを感じますね。